軍師ピックアップ 司法書士法人 おおさか法務事務所

“経営に資する法務サービス”を追求する軍師集団

“経営に資するサービス”を求めて

「取引先からの債権の取り立てを検討したいんですが・・」

このような依頼に対しては、通常、会社が主体的に行う交渉の一般的な注意点や、あるいは内容証明に始まる書類上の手続きの流れを説明し、最後に書類を作成する場合などの費用を伝える。あとは粛々と、その会社が債権回収を終えるまで、訴状作成を含んだ法律文書の作成支援を繰り返して終わり、というのがよくありがちな姿だ。しかし、司法書士法人おおさか法務事務所のサービスはそこでは終わらない。

「社長、最近このような債権のトラブルが多くなっているようですが、これを機に与信管理の仕組みの導入を検討されませんか?このままだと、キャッシュフローにも悪い影響が出る可能性があります。一度、御社のメイン取引先との契約書や、直近1年の全ての請求書・納品書、他にも決算書3期分程度をお預かりできれば、この問題に当たる専門家チームを組成して、そちらも合わせて提案させていただきますが」
こうしたクライアントの財務構造の改善にまで関係してくる提案やアドバイスの一助ができるようになるとは、数年前まではとても考えられなかったことだ。

「ほぅ。金まわりのことにまで、えらい気を使ってくれるんやなぁ。そら、うちとしてもありがたい話や」本質的なソリューションを求めていたクライアントの表情も、満足を含んだ笑顔に変わっていく。
そもそも企業が生き残るためには、①コストリーディング、②差別化、③集中化の3つのいずれかを遂げなければならない……とは、マーケティングの大家、マイケル・ポーターの言だ。それは、いわゆる「国家資格者」も同じである。司法書士という実務家としての軸を持ちながらも、クライアントである経営者たちが必要性を強く感じる存在として、差別化された部分がなければならない。それはまた、社の理念である「顧客利益第一」にも合致している、と川原田は言う。

単なる「代書」だけで終わらない解決

しかし、「軍師」以前の川原田は、それとはまた異なる現実にも直面していた。「司法書士」という名前が表すとおり、代書屋と呼ばれても仕方ない、ともすれば手続きだけに終始しがちな存在にもなりかねない。肝心の要である実体的部分になかなか関与できないことに、ずっと歯がゆさを感じていた。
そこへ起ったのが、アメリカ発のリーマンショックだった。潰れなくてもよい会社が次々と消えゆくのを目の当たりにした川原田は、限定された専門性の範囲内での中小企業支援に限界を感じるようになった。
「法律だけではだめだ。企業が存続するために必要な分野で役に立つことこそ、われわれが目指す“顧客利益第一”という理念やミッションの実践に通ずる」
そんなときに出会ったのが、軍師アカデミーの発起人であり、かつ代表を務める大島・神崎の両名である。
中小企業のトップが、淀みのない決断をするための大前提となるもの。それが、株式の支配権を通じた「統治基盤の確保」であることは、以前から川原田も理解していた。しかし、それにとどまらない、中小企業に関する経営要素を明確にした軍師の視座やアプローチは、川原田にとって目からうろこの連続だった。受講のたびに、経営の本質に迫るような濃いエッセンスを得られることに、ビジネスを超えた本質的な喜びすら感じた。

後継者・経営者を支援する法人としての決意

「統治基盤」を確かなものにした上で、「事業戦略」や「ヒト・組織」、そして「財務構造」という経営の要素が、互いに作用しあう有機的な組織こそが、「企業」であること。アカデミーでは、その真理をダイナミックに体感でき、明確に理解することができた。それと同時に、大きな気づきを得ることができた、と川原田は言う。
「我々が提供してきた法務サービスは果たしてこうした経営の要素に結びついていただろうか?」
さらに、「カウンセリング」や「コンピテンシー」といった様々なアプローチの多様さに、心底舌を巻いたという。国家資格によって独占を許されて業務を行う、いわゆる「士業」たちにとっては、これまでほとんど触れてこなかったであろう分野だ。
もう、川原田の腹のうちは決まった。
「中小企業支援を組織として本気で謳うのであれば、おおさか法務事務所という組織全体で、軍師アカデミーの視座を共有しなければならない」

募る危機感に揺れる日々

同じころ、同社の八尾オフィスの所長を務める吉田も、川原田のそれと似た行き詰まりを感じていた。 吉田がオフィスを任されている大阪・八尾という町は、製造業を営む中小企業が非常に多いところだ。そのようなクライアントと接する中で、いつも次のようなことを考えてきた。

「目前の経営者や、会社を取り巻くステークホルダーたちに対し、自分はどんな貢献ができるのだろうか。たしかに“司法書士”という枠組みも大事だが、むしろ企業が進むべき方向性にとって、より好ましい方法・プロセスであるかどうか、そういう視点こそが大切なのではないか……。だとすれば、ソリューションの提供として、法律文書だけでは片落ちだ」

そのような想いから募る危機感に揺れながら、吉田もまた、軍師アカデミーの受講機会を得ることとなる。
会社の経営基盤を確たるものにするために 「いよいよ、私も専務から社長に昇格です。今後ともよろしくお願いします」 地域に名だたる優良企業の後継者が、そう言葉を発した。この会社には、実は創業者がふたり存在する。その創業者の一方が、今回のクライアントである後継者の父親に当たる。そして、会社の株式は、それぞれの創業者が半分ずつ保有している状態だ。

「専務、ちょっと待ってください。社長就任のタイミングを間違えてしまうと、取り返しのつかない事態になりかねません」 株式会社の機能は、2つに分けると「所有」と「経営」になる。後継者にとっては、この2つのうちの目に見えて分かり易いほう、つまり「経営」の掌握の足掛かりとなる社長への就任に関心が偏りがちだ。しかし裏を返せば、それよりもさらに重要な、会社の「所有」については素通りしがちだということだ。

株式買い取りの場面は、本当にセンシティブな要素も多い。とくに、それが近い将来に相続を控えているケースでは、アプローチを一歩間違えてしまうと、泥沼に陥る可能性すらあるのだ。できるだけ株主間の「感情」の対立を抑制しながらも、「勘定」の問題としては有利な条件を引き出すことが、後継者には求められる。そして、そのための交渉材料を丹念にあぶり出すことが必要となる。

しかもこの買い取り、単なる個人対個人の「株式に関する売買契約」という問題にはとどまらない。なぜなら、実体的には株式というものは、会社を取り巻く従業員、債権者、金融機関、そしてその会社の顧客という非常に多くのステークホルダーを意味し、その株式を動かすことは、そうした人々の幸福な生活を脅かす事態にもつながりかねない紛争を招くこともあるからだ。

「経営の4要素」を考慮した対策

こうした失敗の許されない状況に直面しても、吉田は動じない。事前に企業の財務状況や事業戦略、そして会社人事等、多岐にわたって詳細なヒアリングを行い、会社を取り巻く外部も含めた具体的な状況を把握している。そのことによって、全体最適をイメージしながら最終の着地点を描くことができ、さらに、起こり得る結果も全てシミュレーションした上での次善策まで検討することができるからだ。
狭い地域だけに、こうした評判はすぐに経営者同士で駆け巡る。先の分散株式に関するコンサルテーションのみならず、その買い取りのための資金作りや組織再編、そして事業承継の設計図の一部である遺言書作成などの依頼が絶えず、関連する専門家たちとも有機的にコミュニケーションを取りながらの解決に当たっている。

かつてない手応えの予感

「みなさん、こんにちは。本日は、大変ご多忙の中、ご参加いただきまして誠にありがとうございます。私は本日の講師、司法書士の石井と申します。本日の事業承継セミナーは『後継者による経営基盤の確立』というテーマでお話しいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。」
今まで、このくだりを何度繰り返しただろうか……。毎回同じ、この冒頭の挨拶だ。ただ、これまでは話しても話しても、経営者や後継者たちの心に響いているという手応えを感じることができなかった。
しかし、今回は今までとは何かが違う、いや、全く次元が異なっている予感がある。
「受講者の経営者の方々と共有するこの数時間のこの空間、間違いなく意味のある空間となる!」
石井は、そのような確信を持ってアカデミー受講後の初めてのセミナーに臨んでいた。

退職時の約束を果たすために

司法書士になって、早いもので13年。現在では企業法務を統括する立場にいる石井は、かつては大企業で「組織の人間」として労務管理を担当していた。その後、司法書士となり、やはり川原田や吉田と同様の想いにかられ、同法人に合流することになる。そして、軍師アカデミーを受講する機会を得ることとなった。
思い返せば、大手の電鉄会社で運転手資格まで得たサラリーマン時代は、遥か15年前だ。
「ただの司法書士になるくらいなら、退職は絶対に認めんぞ!」
資格試験を理由に退職を願い出た際、上司から出た言葉だ。思わず「ただの司法書士になる気はありません!」と反射的に叫んだ。あの時、上司と交わした「ただの司法書士にはならない」という言葉の意味。司法書士になってからも、ずっとその姿を追い求めてきた気がする。

業態の大きな変化を乗り越える

その間、司法書士に要求されるものは、大きく変化してきた。かつては、土地の名義変更や会社情報の書き換え、そして裁判などの争訟に使う書類を作成する業務など、いわゆる「手続き」ばかりを行っていればよい、という牧歌的で気楽な時代もあった。経済成長期の残滓がまだなんとなく漂っていた時代、司法書士が何より求められたことは、日々発生する手続きを「迅速、確実」に対応することでしかなかった。
しかし、時代は大きく変わった。右肩上がりの時代は、もはや過去の郷愁でしかなくなってしまったのだ。このような状況下に、ただの司法書士、ただの専門家でいられる時代は終わりを迎えている。そもそも司法書士に限らず、限定的な縦割りの専門家が世の中から求められる時代そのものが終わりつつあるのだろう。
こうした時代には、狭い井戸の中の考え方から離れ、「ごく普通で当たり前の感覚」をまずは持たないと何も変わらない。それは、「専門家自らが、専門スキルの強みをいかして、世の中に求められる存在になるよう成長していく必要がある」という強い想いだ。

本当の意味で必要とされる「何か」を求めて

石井自身、司法書士はあくまでも世に必要とされる手段と考えて、今一歩、もう一歩と考えてやってきた。それでもまだまだ、本当の意味で必要とされるには、何かが足りない。

その何かを見つけるために、司法書士法人おおさか法務事務所全体で、これまで日々議論を重ねてきたし、そして、これからも重ねていく。ゼロベース思考で、会社の社長は何を求め、世の中は何を求めているかを日々探していく。その「何か」を、常に仮説を立てて勇気を持って一歩踏み出していく。そして、検証の中からまた次の一歩へ。このサイクルを、まずは自ら回し続けなければならない。
「事業承継セミナー」や「遺言相続セミナー」と銘打たれたイベントは、石井にとっては昔から何度も経験してきたはずのものだ。「少しでも役に立てれば」という大義名分の下に、知識をフル活用して、こちらの都合に偏ったメニューをレジュメに落とし込む。あらためて考えれば、もはや自己満足の世界に過ぎないことを平然とやってのけていた。

しかし、当然ながら参加者はそのような話し手の自己満足を求めておらず、興味を持たない。石井は、聴衆の心から遠くにいる自分、今一歩踏み込めていない自分自身にいら立ちすら覚えていた。結局、法律や制度を分かりやすく説明することで満足している限り、やはりただの手続屋の域を出ないとうことだ。それでは、単眼の視点を超えることはできない。法律は、本来は受動的に「使われるもの」ではなく、能動的に「使うもの」である。

中小企業の社長や、問題を抱えた悩める個人に対し、法律を駆使して、いかにそれぞれの舞台での「活躍」や「発展」や「幸福」につなげてもらうか。軍師アカデミー受講後の石井は、一刻も早く、その域に立つことが求められているように思えて仕方ないという。

そもそも、顧客に対して何らかのソリューションを提供する仕事に就く者は、常にメッセージを発信することが必要となるはずだ。そのためには、相手に対しての明確なメッセージを持たねばならない。
「自分たちの知識や経験、日々の想いをフル活用して、クライアントのもっと近くで、もっと深く役に立ちたい」

司法書士法人という組織としての強み、そこに所属する各人の強み、それぞれの想いを結集した真の専門家集団として、本当の意味でのリスクマネジメントを提供する。クライアントの漠然とした不安、まだ気づかないリスクを発見し、その上で、考えうる対応策の提案、そして何よりも解決の方向性を共に考えたい。
本物の決意と本物の行動特性を、まずは自ら身につけ、これからも、もう一歩、踏み込んで、もう一歩、勇気を出して、クライアントの近くで役に立つ。石井は今ではそんな想いを持って、セミナーで共有する数時間を、参加者と共に意味のある空間としたい、と考えるようになった。

司法書士法人 おおさか法務事務所

2005年、司法書士川原田慶太、北村清孝、そして吉田有希の3名で設立。10人の司法書士をはじめ、ファイナンシャルプランナー、宅建主任者等を擁するに止まらず、ソリューションを図る各業界への充実したネットワークを構築。「銀行担保法務」「企業法務」から相続や成年後見などを取り扱う「個人法務」まで、広く深い支援を行う、各構成員が得意分野に特化した集団。

本店  大阪市中央区久太郎町2丁目5番28号
URL http://olao.jp/
お問い合わせ先 info@osaka-legal-affairs.com

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