創業明治8年、泉鏡花や尾崎紅葉、室生犀星などの文豪も愛したという「かぶら寿し」に代表される発酵食品をつくり続ける金沢の老舗「四十萬谷本舗」の6代目となる予定の四十万谷正和氏。そして、正和氏を妻として支える四十万谷奈緒氏。二人はその老舗の歴史と向き合い、自分たちの力で未来を切り拓くための土台となる力を培うべく、軍師アカデミーに参加した。価値ある未来を勝ち取るための本丸となる「四十萬谷本舗」入社前、まだ他社でサラリーマンをしていた頃のことだ。
当時の正和氏には後継者としての自分の力に危機感があった。奈緒氏も「後継者の妻」としての歩みへの焦りや焦燥感もあったそうだ。そんな二人は軍師の学びの中に飛び込み、表面的な知識や技術ではなく、経営×人生(キャリア)の本質と向き合い、価値を生み出す力を磨いていった。
アカデミーという学びの場で第一歩を踏み出してから約10年。今、二人は金沢の地で未来への挑戦を続けている。老舗の歴史、そこで培われた価値あるものを感じる中、ビジネスモデルとしての転換期にあることも実感している。次なる経営者としてこれからも社員の物心両面での幸せを支え、一人ひとりが活き活きと働くことができる良き会社、良き仕事を創り続けることへの使命感と責任感は日に日に強くなっているという。
二人が越えなければならないハードルは決して低くないだろう。しかし、二人にはさまざまな問題、正解のない問題の本質を理解し、価値を生み出す土台となる軍師力が備わっている。全国各地には、ともに学び、切磋琢磨を続ける軍師仲間も存在する。その力を思う存分放出し、価値を生み出す歩みが今まさに加速しようとしている。